2011.1105.06 Fishing Trip in 南伊豆 1
始まりはTwitterでの中で行われたとあるやり取り。海釣りの話になった時に、誰が一番テクトロ(堤防に於ける最も有効な釣法の一つ)が上手いか、との話になった。負けませんよ、と強気なnariさん。僕とて数年前までは海釣りにどっぷり浸かっていた元海釣り師。負けるわけにはいかない。その流れで「どっちがテクトロキングか決めようぜ、がはは」みたいな事に。普通こういった話はTwitterの中で終わるはずが、この話に面白そうな匂いを嗅ぎつけたjanさんとmorio307swさんの4人で盛り上がり、実際に4人で勝負しよう、という事になった。
場所はナリさんオススメの西伊豆の漁港。脂の乗りまくったカマスの大回遊やカサゴ等の根魚が沢山釣れますよ、とナリさん。そうなの?でもちょっと大風呂敷広げすぎじゃないの?海の魚は出汁がいっぱい出ますよ、と煽るナリさん。その話を聞き、既に釣った気満々で「釣った魚を肴に宴会だ」との勢いで海キャンプが決定してしまった。久々の海釣りかぁ。よし、負けませんよ。
数年前にハイキングを始めてから海釣りからかなり遠ざかっていた。その間の引越し等で道具も大分整理してしまったけどルアー系のロッドは残してあったのだ。最近の根魚トレンドを仕入れる為、仕事終わりに3年ぶりにキャスティングの暖簾をくぐり、若く肌の色も浅黒い、いかにも海やってます、的な店員に聞き取り調査を敢行。どうやら3年前と大きな変化はなさそうだった。それならば、と最小限の釣道具(釣糸やワームなど)だけを購入、手持ちの戦力のみで戦う事を決めて帰路についた。
海釣りキャンプの日程が近づくにつれ「釣った魚を肴に宴会」のワードに釣られ(既に釣らずに”釣られてる”時点で勝負の結果が読めそうだけど・・・)に、気がついたら総勢8名での海キャンプと相成った。
当日の仕事終わりの関係で3つに班を分けた。僕はジャンさん、nat'sさんと行く先発隊。一番乗りしデカイ魚をすべて釣ってしまおう、という魂胆。金曜の夜。日付を跨ぐ頃に新宿で待ち合わせをして西伊豆を目指した。
数時間後、僕らは西伊豆のとある漁港に降り立った。水面ではパシャパシャともじりを確認。これは今流行りのアジング(アジのルアー釣り)ポイントじゃないか?もしや入れ食いかも・・・むむ、これはjanさん、ここは生命感たっぷりです!リミットサイズ設けた方が良いかもですよ!それじゃ、と堤防の上で別れ常夜灯で照らされた水面に向けて第一投を決めた。
ク、ックックン!来た!
バッシュ!と合わせるがフックアップしない。さすがは小アジだぜ。口が弱い。もっとスイープにそっと合わせなきゃ口切れしちまう。優しくスイープでフックセットをキメてやる。次は仕留めるぜ。
ク、クククンッ!今度は合わせずに巻き合わせでフックアップ。よし上手く行った。こんな感じなら夜のうちに捌いて海水に漬けて一夜干しでも作るか・・・
よし、まずは一匹。え、?何この魚?キモっ!深海魚みたいで気持ち悪い。サイズは10cm位。シマガツオみたいな魚だった。いかにも小骨が多そうで旨くなさそう。もちろん即リリース。しかし最初の一匹で状況を読むのが海釣り師の真骨頂だ。忘れかけていた漁師的感覚に興奮している自分がいる。そうだ、俺は海釣り師だったんだ。考えろ。良く考えるんだ・・・
解った。表層に群れてるのがこの気持ち悪い深海魚モドキなんだ。つまりコイツを躱して一段深い中層に群れているアジの群れにワームをプレゼンテーションするかが肝だな。次からは少し沈めてから巻き始めよう(あれ?水面のもじりをアジと決めつけていなかったっけ?)。
クッ、ククククン。来た、スイープ!深海魚。クククン、深海魚。クン、深海魚。・・・深海魚・・・
水面の捩りの犯人はコイツらだ。そして中層も底にもコイツらいしか居ないんじゃないか。こいつはヤバイぞ、なんて思ってたらこのキモ魚すら釣れなくなってきた。益々やばいぞ、なんて思っているとひったくるようなアタリが。おぉ、これは、これこそはフィッシュイーターのアタリだ。鋭い突っ込みを数回交わし(大げさなw)その銀色の魚体は姿を表した。
海の暴走ギャング、カマス!(バラクーダの仲間だぜ?)
これが本命だぜ!脂乗ったカマスの塩焼きGet!
ジャンさーん、釣れました!この調子でガンガン釣るですよ!
1時間後・・・
ジャンさん、全然釣れないっすね。さっきのカマスは交通事故的に釣れた奇跡の一匹だったのかもしれないです。
エサを使わないゲームフィッシングの場合、釣れた、ではなく釣った、という事が重要なんだけどこの際、そんな事はどうでも良い。8人分の食材を確保しなければならないのだ。しかし焦る気持ちと一緒に睡魔が襲ってくる。釣りは面白いけど、さすがに仕事終わりの夜釣りは辛い。オモつらい(@糸井重里)。
アタリすらなくなり戦意喪失で車に戻ると電話が鳴った。おぉ、ナリさんからだ。
ジャッキーさん、釣れてます?僕らはもうすぐ着きますから魚残しておいてくださいね!
え、あ、うん。車に戻ると眠っていたナッツさんが起き出して僕に釣果を聞いてきた。現状を正直に報告するとナッツさんはシートを倒し再び瞼を閉じ深い眠りに戻っていった。ジャンさんが最前線(堤防)で孤軍奮闘しているにもかかわらず、僕も甘い睡魔の囁きに負けて眠りに落ちていこうとしたその時、一台の車がタイヤを鳴らしながら漁港の駐車場に滑りこんできた。
ナリさん、モリオさんを含む第二班が西伊豆に到着した瞬間だった。
Barracuda / Heart
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