« 山と道U.L.Pad15s + アストロホイル | トップページ | 2012.0324.25 八ヶ岳スノーハイキング (黒百合平~高見石)2 »

2012年4月10日 (火)

2012.0324.25 八ヶ岳スノーハイキング (黒百合平~高見石) 1

黒百合平にて。

R0016107

 

今シーズン最後の雪山として八ヶ岳に行ってきました。一緒に歩いたのはアキラさんとバダさん。共にラッセル経験を共有している、云わばラッセルフレンド。僕がもっとも信頼の置けるハイカーの2人。もちろん今回もアキラの相棒で”山シャチ”の異名を誇るボーダーコリーのLeeさんも一緒なので僕を含めて3人と1匹のパーティーで八ヶ岳を目指すことになりました。

出発前、登山計画の報告がてらに三鷹のお店に顔を出す。週末の天気予報は土日とも雨だったんだけど店番の長谷川さんと一緒に天気予報を見直すと天気予報は好転して日曜日には晴れマークが!それに気温も高め。だったらGoliteのShangri-La1じゃなくてIntegral DesignsのSil Ponchoで行けるんじゃないだろうか・・・

「ジャキサン、タープはダメですよ。吹雪いたら雪まみれになります。絶対にシャン1ですよ。まぁ、ネタ的にタープってのもありだけどw でもね、ジャキさん、吹雪くとかなり厄介ですよ」

「あと、この気圧配置なら週末は結構風、吹きますよ。稜線出たら無理しないでくださいね。アイスバーンと岩の複合は慣れてないと厄介ですから。ヤバいかも、なんて思ったら戻って下さいね。また経験積んで来年行けば良いんですから。それじゃ、気をつけてね」

色々とアドバイスを貰い店を後にする。さぁ、週末はShangri-La1wを持って雪の八ヶ岳だ!

 

当日の朝、1時間ほど軽く寝坊して(ごめんw)高尾駅でみんなと合流。八ヶ岳の麓にある渋の湯を目指す。

 

中央道を走っている時から降り出した生暖かい雨は諏訪ICを降りた後も止む事はなかった。途中で立ち寄ったコンビニでも気温の高さと生暖かい天気雨に一同顔を合わせながら雪質の心配をしたが、車を進めるにつれて八ヶ岳上空には銀色の雲が低く垂れこめ、さっきまで降っていた生暖かい雨もしっかり雪に変わり、一応雪山の体を表してきた。

渋の湯の駐車場に車を入れるとそこはもう雪国。やや重めな雪が降るなか準備を始めた。

R0016101

解き放たれる直前のLee。行くぜ、山シャチ!

R0016102前にココ来たことあるね

出発する頃には気温も-1度まで下がってきた。身支度を整えて渋ノ湯の脇を抜けると降雪が一段と激しくなった。僕らはここでネオプレーンのシューズカバーやクランポンを装着する。作業を続けている間もバックパックには雪が降り積もってくる。足回りを整えた僕らは雪を避けるように黒百合平に向かう森へ分け入って行った。

R0016109

歩いているとKahtoolaのMICROspikesに雪が付着して足裏が雪団子になる。その度にストックに装着しているスノーバスケットで雪団子を小削ぎ落としながら歩くんだけど、これが意外と面倒くさい。雪質?歩き方?スノーフラップが無いから?来季はMICROspikes以外のクランポンも色々と試してみようかな。途中、先行していたパーティー数組に道を譲ってもらい緩やかに標高を上げていく。

 

今回のパックウエイトは11.3kg。水2L(テルモス2本含む)にストックやゲイター、クランポン、アウターシェル等の全装備を括りつけた状態。冬は生命維持と安全に重きを置くので装備の重さは気にしないんだけど、それでも一般的な冬装備から比べると軽いはず。そのお陰かゆっくり歩いてるつもりでも先行しているパーティーを抜いて行ってしまう。その都度、雪山はもっとゆっくり歩いても良いんだ、と思いペースを落とすんだけど気が付くとまた次のパーティーに追いついてしまう。冬山に於ける軽量化の恩恵はこういった所に如実に現れたりする。

1時間ほどの退屈な上りを片付けると黒百合平の一端に乗る。黒百合平の森を進んでいると雪解けの沢が時たま顔を出す。春が訪れを感じつつ、靴を濡らさないように飛び越えて先を進んだ。

黒百合ヒュッテ到着。

R0016116

山岳部の合宿に当たってしまったようでテン場は学生のテントで一杯。テント群の外れを整地して今宵の寝床を確保した。

R0016120

今回雪中に埋めて使うCDペグを試してみたけど翌朝の回収を考えると怖かったので、結局Mountain HardwearのX Stakeの15cm(廃盤!残念)と25cmを組み合わせて使った。このペグはMSRブリザードステイクよりも軽い上に安い。三鷹のお店以外で並んでいるのを見た事は無いけど。

バダさんのFinetrack×Hiker's Depot ZeltⅡLong(左)と僕のGolite Shangri-la 1(右)。もちろん僕のシャン1はA-Frameで組んである。

R0016122

アキラさんは何時ものLocus Gear Khufu Cuben。Leeが透けて見えるw

R0016124

今回の火器はJetBoil Sol Ti。馬鹿みたいに早く沸く。道具として面白いかどうかは別にして今回はコイツで。あとモンベルのネオプレンガス缶カバーにMSRのUniversal Canister Standを装着。ガス缶カバーを装着すると純正のオレンジ色のスタンドが付けられなくなるけどMSRのスタンドはカッチリと装着できる。もちろん自作のコジーバンド付き。

R0016134

A-Frameでのシャン1室内。土間が有効活用出来るからメチャ便利。20cm程度にカットした水道ホースの両脇にストック差してA-Frameにする事も可能なのでシャン1ユーザーは是非。A-Frameで組むことにより耐風性も格段に上がり、より積極的にシャン1が使えるようになりますよ。

R0016136

Integral DesignsのHotSocks。ダウンではなく化繊のプリマロフトなので一度お腹で温めてから使うとホカホカ。

R0016137

BlackRockGearのBlackRock"Down"Hat。冬の定番。コイツも欠かせない。

R0016140

R0016148

みんなと隣接して張ったのでシェルターに入ったままで会話が出来る。お茶を飲みながらしばし寛いだ。

 

そして日が暮れてきたら晩ごはんの用意。今晩の夜ご飯は藤原製麺の「北海道熊出没注意ラーメン」の味噌味。コイツは油揚げ麺でも茹で上げノンフライ麺とも違い、生麺を乾燥させた本生熟成乾燥麺。生麺の様な食感が楽しめる逸品。ちょっとお高いけど。あとジャケットにコッヘルが描かれているのも何か良い感じでしょ?

R0016160

ミニトランギアセットのフライパンで豚肉を炒める。JetBoilなんで調理が楽!

R0016164

R0016169

モヤシ、ネギ、キャベツを茹でて麺を茹でる。野菜から水分が出るので水は少なめ。

R0016170

炒めた豚肉を投入して軽く煮込み完成。

R0016173

鍋ごとアストロホイルで作ったコジーに入れて喰う。旨し。

R0016177

もし豆板醤があるのならカプサイシン効果で身体も温まり、豆板醤の辛味が味噌の旨みも引き出すので是非入れたい所。今度は持って行こうと思う。

R0016181

食事が終わる頃には吹雪も強くなり気温もグンっと下がってきた。山岳学生達の就寝時刻である20時を過ぎると賑やかだったテン場もひっそりと静まり返り、気温も-14度まで下がってきた。

R0016186

食後の紅茶を飲んでいると先程から吹雪いてきた風が更に強くなりShangri-La1をバタつかせている。強風を気にしたバダさんはツェルトから出てペグを打ち直している。僕もペグの点検をしようかと思い入り口のジッパーを10cm程開けて表を覗くと既に横殴りの雪が舞っている。しかもジッパーを開けているほんの数秒で雪がかなり室内に舞い込んでくる始末。

外からはバダさんのCDペグを埋め直す音がする。そして吹雪がシェルターを叩きバダさんの気配を一気に消し去る。そして風が弱まるとバダさんの雪をかく音が戻ってくる。どうやら吹雪はかなりのものになって来ている。

Aフレームに組んだシャン1の天井を見上げる。確かに風は強いがこの程度の風なら耐風性のあるAフレームシャン1で問題ない。しかし雪で地面とシェルターの隙間を埋めたはずなのにすきま風が鼻先を冷やす。どうやら隙間を埋めた雪が強風で飛ばされて吹雪が舞い込んで来ているようだ。シェルター内から隙間を塞ぎ直そうとウールのインナー手袋のまま雪に手を突っ込んだ為にインナー手袋を雪団子にしてしまった。濡らしたらまずい、と思ったまでは良かったけど何故か手袋を脱いで素手で雪掻き作業を開始してしまい指がちぎれるほどに冷やしてしまった。急いで口の中に突っ込んで指先を暖め、指先の感覚が戻った所で予備のウール手袋を取り出そうとパックライナーを漁っていたら何かもうどうでも良いんじゃないか、と思えてきた。だって寝袋はビビィに入れているし・・・

そう思った僕はビビィのフードを被り寝袋に潜り込んだ。人肌で暖まった寝袋の心地よさと言ったら・・・。もうこの寝袋から一歩も出るもんか、と指先を脇の下に挟み身体を丸めたら何時の間にか、落ちていた。

 

つづく

 

Albert Collins / The Freeze

« 山と道U.L.Pad15s + アストロホイル | トップページ | 2012.0324.25 八ヶ岳スノーハイキング (黒百合平~高見石)2 »

八ヶ岳」カテゴリの記事

山(複数)」カテゴリの記事

コメント

>MICROspikesに雪が付着して足裏が雪団子になる。
僕の周りではあまりこの症状を聞いたことが無いです。
なんでしょうかね?雪質?歩き方?
ネオプレンシューズカバーも関係してるんですかね?
(?ばっかでスイマセンw)

そしてCDペグ、どうだったのかが気になるっす〜!

booちゃん、どうもです。

雪団子は何ですかね。湿った雪質だと出来やすいような気がします。
特に黒百合平の森に入るまでは結構、雪団子になり困りましたよ。
ネオプレーンシューズカバーかな・・・
今度いろんな人に聞いてみます。

バダさんはCDペグでやってましたよ。
竹ペグよりも止まるらしいけどプラスティックなので仮に割れてしまった時が
厄介ですね。
僕は翌朝、凍結した場合に救出する地震が無かったので
日和ってXステイクで設営しました。

CDペグの件、ここに書くのもなんだけど…。
不要なCD-RとDVDをかき集めて使ってみた。CD-Rの薄っぺらい被膜はひび割れてゴミを撒き散らすので使用不可。DVDは、というか売り物のDVDやCDの厚地のプリントは、低温でもひび割れず問題ナシ。
設営に関して、春の湿った雪ではCDペグの打ち直しが大変で、無駄に時間を使うし身体を冷やすし…次回また同じ状況ならしっかりしたペグを選択する。
利点はね、実際に試して確認してほしいから、あえて書かないよ~

CDペグの件、ありがとうございます!!ってここに書くのもなんですが…w。
利点はなんだろう… 思い当たるのは『軽さ』『コンパクトさ』
ん〜、それ以外にもきっとあるんだろうな。
来シーズン試してみます〜

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1371618/44704165

この記事へのトラックバック一覧です: 2012.0324.25 八ヶ岳スノーハイキング (黒百合平~高見石) 1:

« 山と道U.L.Pad15s + アストロホイル | トップページ | 2012.0324.25 八ヶ岳スノーハイキング (黒百合平~高見石)2 »

フォト

最近のトラックバック

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ