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2013年1月31日 (木)

2012.0922.23 奥秩父ファストパッキング敗退記 その1 (笠取山~大菩薩~小金沢連嶺)

わしゃ負けたです。。。

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Untitled

今回のルートは新地平から雁峠に登り、笠取山、柳沢峠と抜けて大菩薩エリアに入り、大菩薩避難小屋で夜露を凌ぐ。翌朝、小金沢連嶺を南に駆け滝子山を越えて初狩駅まで。地図上に記載されているだけでも12の峠を越えるというアップダウンの多い縦走トレイル。

もちろんエイドもない。水場も当てにしない。地図を見ながら破線ルートや藪漕ぎも辞さない、全走行距離約60kmのルート。

普通のハイクなら2泊3日でハイクする所を1泊2日で駆け抜けるつもり。

この走行距離約60kmという距離。初日に大菩薩峠避難小屋まで行けるかどうかがキモになってくる。初日に大菩薩避難小屋までたどり着ければ2日目は早朝から行動できるので初狩までは余裕をもって到着できるはず。

 

頑張れ、俺!

 

そして今回は1日の行動距離や水の消費量、装備等のデータ収集も重要なテーマ。僕のファストパッキングを占う上でも実に重要なトリップになる事は間違いない。よし、ぶちかませ! 

それではスタートです。

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塩山駅からガラガラのバスに乗り込み、広瀬湖の新地平バス停に降り立ったのは10時過ぎ。もちろん僕一人。

林道を走り始めて直ぐに荷物の重さを肩に感じる。しかし、走らなきゃ、という思いに急かされペースを上げるが、最初から飛ばしたら足が持たないぞ、と思い直しペースを落とす。今日は25km程度は進まなきゃならない、というプレッシャーが重く伸し掛かる。

そんな不安を抱きつつゲートまで行くと大きな張り紙が貼ってあった。

 

注意 熊出没 9月10日ゲート上にて確認

 

9月10日?かなり最近じゃない!足跡からして大人の熊らしい。熊鈴の代わりにブルースハープを持ってきているから吹きまくるしかない!ゼッタイ!!なんて思ってたんだけど、そのそも走りながらでもハーモニカって吹けるの?それにこの写真の熊ってヒグマじゃない?なんかこの写真で正直かなりビビった。

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ハイキングならハーモニカ吹いたり歌を歌ったりして音を出しながら歩けば熊との遭遇率は下げられる。しかし今回はファストパッキング。走りながらでは出会い頭での遭遇の可能性が高いのではないだろうか。

ヤバいなぁ。

本気で引き返そうと思った。怖いし。そもそもファストパッキングで獣臭漂うマイナールートを選んだ俺が悪かった。

でも、もしここで引き返したら今シーズンのファストパッキングのチャレンジは終わる。秋はもうそこまで来ている。 

熊との遭遇タイムは雁峠に乗るまでの2時間。とにかく獣臭がしたら音を出しながら走ればいい。よし、行こう。大丈夫。早朝じゃないし熊はもう寝てるはず。

ゲートをくぐりファストパッキングの第一歩を踏み出した。

いざ!修羅の国へ!

気持ちを引き締め沢沿いを走り雁峠を目指す。僕が奥秩父にエントリーするのに良く使う、ある意味歩きなれたルート。ハイクの時のイメージでこのセクションはスピードを稼げるセクションと考えていたが実際に走ってみるとゴロタ岩が多くかなり走りにくい。

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フラットでも沢沿いは走りやすいトレイルじゃないな。

そしてその時、今まで自分が走っていたトレイルは高尾や奥多摩の整備された登山道だった事に気付かされた。

何回か足を捻りそうになりながらもゴロタ岩セクションを抜けるとフワフワのトレイルが現れる。やっと走れる。この頃になるとバックパックの重さも背中に張り付いてきてそんなに気にならなくなってきた。

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時折、茂みを揺らすのはシカ。それもデカい。一定の距離を保ちつつ睨みを利かす。逃げない。さすが奥秩父。丹沢あたりの鹿とは違う(行った事ないけど)

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”へいっ!ほうっ!”

約30秒に1回のペースで腹から響く奇声を発しながら走る。これが意外に疲れる。でも怖いので奇声を発しながら走る。

”へいっ!ほうっ!” 

”へいっ!ほうっ!” 

と。

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幾筋もの沢を越えて適当なところで休憩しつつ、沢の水をセイシェルで濾過してハンドボトルとプラティパスに詰める。トータル1.3リットル。途中の水場もあるかもしれないが当てにしない。これは山歩きの基本。補給出来る時に補給しておく。明日の朝までこの水でやり過ごさなきゃならないのだ。

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”へいっ!”

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”ほうっ!”

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雁峠に取り付くと雲行きが怪しくなってきた。

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鼻先で感じる風が湿り気を帯びている。明日の午後から天候は崩れる予報だったが少し早まったか。

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天気よ!何とか持ってくれ・・・

この雁峠から笠取小屋を目指す。

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笠取小屋にて。

笠取小屋からスタート。

笠取小屋から先は未知なるトレイル。奥秩父縦走路からも外れ、大菩薩エリアをハイクで目指すには距離が有り過ぎる為、静かなトレイルが待っているはずだ。

柳沢峠まで17km・・・

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それでも最初は走りやすいトレイルで順調に距離を稼ぐ。

途中、MTBの人が降りてきたので少し話をした。このトレイルで人に会った事がないので熊かと思ったらしい。でもこのトレイル、MTBでも気持ち良さそう。

とにかく人が入っていない。木の葉が行く手を塞ぐ。

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斉木峠付近の廃トラック。

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廃墟マニアにとってはメジャーな白沢峠の廃トラック

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廃トラックを後にして倉掛山を目指す。ここら辺はトレイルが不明瞭なので巻き道ではなくて尾根の直登で進む。さすがにペースは落ちてきたけれども、まだ走れてる!

笹の葉が腹胸まで伸びきっており藪を漕ぐ。途中からトレイルも藪に埋まったけれどもそのまま尾根を登っていく。 R0018808

倉掛山到着。

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倉掛山から三窪高原に向かうルートは一旦、尾根を外し回り込んでから違う尾根に乗らなければいけないのだが、僕はそのまま西側の開けた尾根の方を下ってしまいルートロスト。iPhoneのGPSを使うもそこまでピンポイントで分かる訳ではないのとイマイチ信頼が低いので、普通にコンパスを使い何とか引き返しだけれども倉掛山まで復帰するのに40分位掛かった。ここでかなりの体力を消耗してしまった。やはり走りながらだとルートの見極めが甘くなる。

 

15時頃のルートロストだったので流石に焦った。精神的にも少し疲れてきたので来たので防火帯を切った尾根に出た所で休憩を入れる。丁度ハンドボトルの水が空になったので水を詰め替え、チョコバーを頬張る。柳沢峠はあの山の先?今日中に大菩薩エリアに入れるのかな。時間的にも心配になってきたぞ。雨降りそうだし。

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ここからペースを上げて行く。時間も逼迫してきたし水の残量もちと心配だし。疲れているのに不安から足が止められない。

 

足を休めず尾根沿いの山を越えてみるとそこに板橋峠はあった。(目の前の山は藤谷ノ頭)

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疲れた・・・(一番上の写真を参照の事)

今日のゴールでもないんだけれどもルートロストが精神的に効いていた。もう走りたくないわ・・・

というか今日中に大菩薩避難小屋はちょっと無理でしょw まぁ最悪、柳沢峠まで進んでビバークすれば良い。でも少し休ませて。

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え?今日まだ20kmしか進んでないの?

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あらやだw

 
 

奥秩父ファストパッキング敗退記 その2

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コメント

こんちは、いつもこちらのblogを見て、いろいろと参考にさせていただいています

最後の画像に写っている、移動距離が表示されたアプリは何か、教えていただけないでしょうか

contrailさん、どうもです。

このアプリはiPhone用の「Runmeter」という有料アプリで
ランニング時の距離や速度などを管理しています。
この時は距離にこだわったのでRunmeterを起動させましたけど
いつもはGPSアプリの「FieldAccess」を使っています。

もし走ったりするのであれば「Runmeter」は使いやすいですよ。

ご回答、ありがとうございます
eTrexを使ってログを取っているのですが、正直画面が見にくくほとんど帰ってからしか見ていなかったで
教えていただいたRunmeterで行動中にもうまい具合に情報が見れるか試してみます
今後もこちらの記事を楽しんで読ませていただきます
ありがとうございました

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