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2013年1月25日 (金)

Blues After Hours的 Gear of the Year 2012 その4

New Balance MT110

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ドロップ差4mm。つま先と踵の段差が4mmという、ほぼ素足感覚のドロップ差を持つフォアフット、ミッドフット走法の為のトレイルランニング・シューズ。走り始めて間もない僕に走る事の楽しさを教えてくれたのがこのNew BalanceのMT110、通称ワンテンでした。(詳しくはSHMWの秀逸な解説を参照の事)

 

 

”こいつで走りたい!”


 

ミッドソールが薄くつま先の部分に小石や突起物による突き上げを抑える為のプレートが入っているだけ、という足裏のプロテクションを削った設計。その代わりにトレイルの細かな変化を足裏でダイレクトに感じる事が出来る。このトレイルは硬いのか柔らかいのか。この岩は滑りやすいのか滑りにくいのか。とにかく足裏の情報量がハンパない。

 

しかしこのプロテクションが少ないという事は逆にトレイルから足裏を守ってくれないという事なので失敗着地などすれば即、足裏にダメージを受ける事になる。その為にトレイル上での丁寧な足置きに繋がり、却って捻挫等のトラブルを未然に回避出来る様な気がしている。成功着地か失敗着地かがダイレクトに解るのでごまかしがきかない。最初に履いて走った時は(今でも?)自分の足置きの汚さを思い知らされて凹んだ事もかなりあった。

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以前に履いていた厚いミッドソールが装着されているLa SportivaのWildCatMontrailのBajadaのようなシューズでは味わう事が出来ない足裏フィール。足裏の情報を厚いソールにスポイルされない感覚。ダイレクト感。とにかくこれに尽きる。。そしてこの薄いソールがもたらす着足から足裏アーチの弾性を生かして体を前に蹴り上げる一連の動作にもそういったシューズと違い一種独特の感覚があって実に気持ちが良い。この感覚は履いてみないと伝わらないと思う。

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あとワンテンはソールのサイドエッジが立っていない。この事もワンテンのシューズフィールの特徴を作り出していると思っている。トラバース時におけるトレイルの傾斜や今乗り上げている岩サイズや幅など、足の側面でもかなりリアルに感じ取る事が出来るのだ。この感覚はトレイルに於いてはかなりのアドバンテージだと思っている。こういったミニマリスト系シューズの場合、ドロップ差と同じくらいアウトソールのエッジが立っているかどうかが重要なのではないのかと思っている。この事柄だけでかなりシューズフィールが俄然変わってくる。

 

以前、La SportivaのVertical K(ドロップ差4mm)とInov8 TrailRoc255(ドロップ差6mm)を履き比べた時に4mmドロップのVertical Kよりも6mmドロップのTrailRoc255の方がよりナチュラルに感じた事がある。要はVertical Kのアウトソールはエッジが効いているので足置きを強制的にスタビライズしてしまう一方、TrailRoc255のアウトソールはエッジが丸く落とされているので足置きに自由度があったのだ。履き比べてみて僕の好みはTrailRocだと直ぐに分かった。

 

ナイキのエアマックスを挙って履いていた僕らが初めてエアモックを履いた時の感覚を覚えているだろうか。エアモックを履いた瞬間に僕は”自由”を感じる事が出来た。3次元的着足感とでも言おうか。とにかくかなり衝撃を受けた事を覚えている。

 

僕はMT110を履いた時、ふとその時の事を思い出していた。 

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このシューズデザインに関わったAnton KrupickaなどはULハイカーのマインドにも近く誰しも興味をそそられる存在であろう。そんな事を抜きにしても

 

 

”こいつと走りたい!”

 

 

なんて思わせてくれる”サムシング”があり、トレイルシューズを選ぶ上で色々な指標を示してくれたシューズ。そして2012年の僕をトレイルランニングに夢中にさせてくれたのは紛れもない、このNew BalanceのMT110でした。

New Balanceは本国において訴訟(ミニマス系のシューズにより足を痛めた等)を多く抱えているらしく、今後こういったシューズを作り続けてくれるかどうかの懸念はありますがベアフット・ランやフォアフット、ミッドフットといったワードと共にこのMT110は今後のトレイルランニングシューズ史に残るシューズなのではないかとランニング歴1年未満の僕は思っていますw

 

とにかく2012年はファン・ランにレースにとこのMT110で楽しく走りまくった1年でした。

 

以上がBlues After Hours的 Gear of the Year 2012でした。

また年末にでも。

 

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