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2013年2月 8日 (金)

2012.0922.23 奥秩父ファストパッキング敗退記 その3 (笠取山~大菩薩~小金沢連嶺)

戦意喪失。下山なう。

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湿り気のある朝の匂いが鼻孔に飛び込んでくる。草の匂い。土の匂い。雨の匂い。山との一体感。タープ泊の魅力はこれに尽きる。

 

歩き疲れて夜空と陸との隙間に潜り込んで

草に埋もれて寝たのです ところ構わず寝たのです   生活の柄 (詩:山之口漠)

 

雨音で目覚めた。正確にはナイロン生地のタープを叩く雨粒の音。雨音は昨晩よりも強くなっていた。

 

朝7時頃まで停滞したが、状況の好転は見込めないと判断して今日の撤退を決めた。

小雨程度なら走れる装備だが、この土砂降りじゃ為す術もない。

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Integral DesignsのSil Poncho。カーボンポールと木の枝を使った。真っ暗な中で設営したので良くわからなかったが、トレイル脇にある一畳分のスペースを上手い事使い雨を凌いでいたようだ。

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コケネン・ボーイ・スリムに固形燃料を置き、ズボンのポケットから取り出したライターで火を着ける。

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雨の時以外でも幕営時はライターを肌身に近い所に仕舞っておく。以前、ライターをフロアに転がしたままで濡らしてしまった事があった。それ以降、火元はポケットの中。そしてスペアのライターとメタルマッチをエマージェンシーパックに仕込むようになった。

あんパンとチョコバーの朝食。珈琲には練乳をたっぷりと入れてある。

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パッキングを済ませ、一番最後にSil Ponchoを着る。走れない程の雨が降った場合は雨具としても使用する(一番上の写真参照)。

このシルポンチョは少し手を入れていて「Anti Flapping Cord System」という裾のバタつきを防止して機動性を上げたタイプなのでオリジナルのシルポンチョよりは高機動!な仕様にしてある。

 

撤退を決めたとしても未だ奥秩父の山中。下山は丸川峠から裂石に降りるルートを取った。

天気が良ければ走れるトレイル。

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丸川峠。

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峠に建つ丸川荘。槇ストーブの匂い。
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ここから裂石に下る。雨は依然として強く降る。

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下山。しかし走るモチベーションが高かったので駆けれる時は駆けた。

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定宿の温泉に浸かる。ここの湯はかなり好みで番屋茶屋のほうとうと共に大菩薩に訪れた時の楽しみの1つ。

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塩山駅にて大月行の列車を待つ。

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初めて「ファストパッキング」として山に向かってみたものの、今回のトリップはスピードハイクと呼んだ方がしっくりくるのかな。

とにかく久々のソロで山に入り、熊あり、道迷いあり、土砂降りあり、ビバーク有りとバラエティーに富んだ山行だった。今回は大菩薩にすら到達できなかったけれども走り通せる自信はある。奥秩父の雪が解けたら再チャレンジするつもり。

 

新地平から雁峠。笠取山を眺めつつ柳沢峠へ。大菩薩を抜けて小金沢連嶺を駆け抜ける。そして滝子山から一気に下って初狩まで

 

こんなに雪解けが待ち遠しいシーズンも初めて。その時までに走れる装備と、それに応える足腰を急いで作らないとね。

 

Back To Trail!

 

おわり

 

 

Run Run Run / Velvet Underground and Nico

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コメント

先日のハイカーズパーティではありがとうございました!タワ尾根迷いのまさです。
ファストパッキング、とても興味深く読ませていただきました。敗退とは言えその内容の濃い意欲的なハイクですね。
自分はランは(まだ)やらないのですが、すごく経験値の高そうなハイクで見ていてとても参考になりました。時々山道を歩いていると自然と走り出してしまう瞬間があります。もしかすると自分も走り出す時が近いのかも知れません・・・なんて(^^;
これからも覗きに来ますね!

まささん、どうもです。

先日はどうも!
手持ちのハイキング道具では多少無理があったかもしれないですけど
最高なスピードハイクでした。
2泊3日の行程を1泊2日で、がそもそものテーマだったんです。
なので今回のトレイルは雪解けを待って再度挑戦しますよ。
 
それじゃ、またよろしくです!

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