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2013年12月29日 (日)

はじめての雪山ホップ•ステップ•ジャンプ!その1(ペグ編)

All The Young Dudes!

すべての若き(初めての雪山幕営を始めようとしている)野郎ども!に送る雪山Hiker's Tips。

ハイクにランに沢登りの季節が終わり今年も雪山シーズンがやってきました。みなさんも装備に天気予報を調べたりと準備に忙しくしている事と思います。同じく僕も装備のアップデートに色々と調べたりと楽しい日々を過ごしていたんですが、つい先日、今年からスノーハイキングを始めたいんですけど、といった相談をされまして。で、彼と色々と話をしていたら、やっぱり雪山ってのは意外とハードルが高い。さすがに氷点下という簡単に死ねる世界で衣食住を普通こなすってのはそれなりの装備が必要なわけだし。

春夏秋の3シーズン装備と厳冬期装備は別物だと思っているんだけど、ゴリゴリな厳冬期登山装備を揃えて稜線に上がる訳ではなく森林限界下の幕営の場合(冬 季解放のテン場やキャンプ場等)、3シーズン装備+αで行ける場所もけっこう多い。そんなところでも十分楽しめる。八ヶ岳だって赤岳鉱泉でシェルター張っ て赤岳に登らずとも雪の山嶺を眺めて帰ってくるとか。食い物たくさん持ってスノーキャンプと割り切ればそれはそれで十分楽しい。雪山は森林限界を超えて稜 線登らなければいけない訳じゃない、と。

そんな話をしていたら今シーズン、もしくは来シーズンに雪山幕営にチャレンジしようとしているハイカーに向けて雪山幕営の事を少しまとめてみようかな、と。今までに色々と経験した事や人から教わったり実践してきた事。実際にフィールドで行ってきた雪山幕営のHiker's Tips。すべての情報は共有されるべきだ、と。そして今シーズンから雪山幕営を始めようと思っている人達のヒントになれば幸いです。

 

森林限界下の雪山幕営(ペグ問題)

雪面幕営の不安の一つにペグ問題がある。雪質、積雪量、気温によってかなりセレクティブになるし特にフロアレス・シェルターを使っているハイカーは悩みどころだと思います。ペグダウンの方法は大まかに分けて2種類あると思っています。ペグを雪面に刺すペグダウン系と竹ペグや割りばしペグの様な埋める系。竹ペグは100円ショップで売っている「ざる蕎麦せいろ」をバラすと簡単に安く作れるよ、とかのネタ的な話じゃなくて、以前、黒百合ヒュッテのスタッフさんと話した時に「春になって雪が解けると埋められた竹ペグや割りばしが大量に出てくるんだよね。そのゴミ処理が・・・」みたいな話を聞いた事がありました。出来れば幕営の痕跡を残して行くのは地球Loveな観点からもよろしくないので出来る限りペグダウン系のスタイルで幕営を成立させたい。どうしても無理、って場合にはやぶさかではないけれども。なのでここでは雪山でもフロアレス・シェルターを使用するハイカーのペグダウンについて話をしたいと思います。

 

シーズン初期の低山雪山(積雪50cm前後)の場合


雪だぜ!と意気揚々と山に向かったけれども思ったより雪が少なくせっかく買ったスノーペグが全然効かない、的な状況。シーズン当初はありがちなシーン。こんな場合はシンプルに雪を踏み固めるか地表近くまで雪を掘って直接地面に普通のペグを打ち込めば良い場合があります。しかし意外と雪が多く、地表までたどり着けない場合は雪面から突き刺しスノーペグの先端3cm位先っちょだけでも地面に刺すとペグを固定できる場合がある。

下の写真はイーストンの12インチアルミペグ。長さが32cmもあるアルミ製の中空チューブラーペグ。MSRのブリザードステイクなどのスノーペグと違い、先端が鋭利なので凍った地面にも差し込める。この時も先端5cm位は地面に刺さった状態でしっかり固定した。

先日の奥多摩幕営(積雪約60cm)では3種類のペグを使用。ある一片は雪を掘ってチタンのピンペグ使用。普段は頼りないピンペグでも凍結した硬い地面に刺さり易く、固定できる。ペグとして使わなくても翌朝のペグ撤収時に凍結したペグ周りの雪を斫ったりするのにも使えます。雪面じゃなくてもペグが刺さりにくい硬い地面にピンペグで穴をあけてからニードルステイクを刺す、などフルシーズンで使えるので季節を問わずペグ袋には2,3本は常備してます。

 

 

最盛期の雪山(積雪1m以上)


ここら辺までくるとドームテント持って行くよ、って人もいると思いますがフロアレス・シェルターで行く人は、この時期のパウダースノーが一番厄介に思ったりしてます。なにせ雪がサラサラなのでスノーペグがなかなか効かない。刺してもすぐ倒れちゃう。しかも圧雪されていないのでペグと雪の抵抗も少なく刺しても、にゅーっと飛び出してくる、例のアレです。もうスコップで穴掘って竹ペグ埋めるしかないだろ、って思うんですけど何とかペグダウンで設営したい。とにかく踏み固める。スノーシュー履いている場合は均し程度で踏み固めてペグダウン目的地にはスノーシューを脱いで踏み固める。スノーシュー履いていると浮力が邪魔して圧雪出来ないので脱いで踵で踏み固める。そこにスノーペグを刺す。シンプルなスノーペグで僕が好きなのはMountain HardwearのX Stake25cm


去年ぐらいまでは日本で買えたんだけどカタログ落ちしてますね。本国ではまだ売ってます。このペグはブリザードステイクよりも先端が鋭利なのでシーズン当初の地面に先端だけ突き刺す使い方もしやすいので好み。ただ「X」の形になっているので土が付きやすく面倒なのでイーストンの12インチがメインになってしまったけれども、そこそこ締まった雪には接雪面積が広い為にフリクションが効きやすいと思います。このXステイクには約12cmのハーフサイズのペグも有ります(と思ったら本国でも廃盤)

そしてペグの飛び出し問題はどうするか。ペグダウンしたペグの頭をもう一つのペグ、もしくは木の枝で押さえる。「人」という字の様に指したペグの頭に対して対角線上にペグを打ち飛び出しを抑える。ペグの写真が無いのでピッケルの飛び出しを抑えた時の写真を。


上の写真は風上の一番負荷の掛かる一片にピッケルを刺して設営した時の物。この時も負荷が掛かるとピッケルが飛び出してきたのでMSRのブリザードステイクで固定させた。それ以外には予備のガイラインが有ればスノーシューも使って設営出来ます。トレッキングポールも使えるけどそのまま刺すと節の部分が引っかかり抜けなくなる場合があるのでバラして使う事も可能。ただし、フリクションが効きすぎるので翌朝の回収が大変になるという危険性も。一応、Hiker's Tipsとして。

これ以外で良く使うのは写真下の黄色のイーストンの24インチアルミチューブラーペグ。60cmもある長いペグ。イーストンチューブを使用しているのでこのサイズなのに32gと軽量。しかしこれも廃盤(残念!)。これはサクサクっと四隅に刺して簡単に固定出来るので設営がとにかく楽。これは砂浜でタープを張るにも使えるので持っていると何かと便利(砂浜でタープ張った事ないけどw)


パウダーシーズンの幕営スキルを上げる為にバックカントリースキーヤーから学ぼうと思ったら、彼らはスキーの板をペグ替わりに使ったりするらしい。それが最強でしょうw

ある程度の準備とペグの使いこなしで一応頑張ってみる。で、どうしても設営出来ない場合は落ちている木の枝を拾い集めて縛り雪の中に埋めて固定すれば良い・・・って最初からこれで良いのでは?と思ったりもしますけどね。

 

 

雪面幕営は経験値だと思っています。トラブルにぶち当たって初めて色々と考える。あくまでも道具は道具。使う側でうまく使いこなすか。自分なりの正解を見つけるプロセスが楽しい。

僕は山雑誌を読まないので、もしかしたら雑誌の特集ページで紹介され尽くしてる事かもしれませんが、今回、フロアレス・シェルターを持って今シーズン、初めての雪上幕営をするハイカーの不安が少しでも解消されたら本望です。

次は衣食住の「食」と「衣」について書いてみる予定です。

おわり。

 

 

*ここで書いた事はあくまでも私の私感です。低山とはいえ厳冬期の雪山なので安全等の確保はしっかりと。すべて自己責任で、とも言い切れないので安全第一で雪山を楽しんで。もちろん、生きて帰ってきてくださいね。



 

ice and snow blues / clifford gibson

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